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夏の読書

夏の読書はやはり暑さを吹き飛ばすような本がオススメになるだろうが、私は「平家物語」を夏の読書に勧めたいと思う。

平家物語は日本の叙事詩である。知識人の間では必須の読書である。歌舞伎でもいろいろな名場面がある。正岡子規の「宇治川の先陣」の争いの短歌「先がけの 勲功(いさお)立てずば 生きてあらじと
    誓へる心 生食(いけずき)知るも」も有名である。

しかし特にこの本を勧める理由は、ずいぶん昔の人になるが故正宗白鳥氏と小林秀雄氏の対談の中にある次の言葉からなのである。「夏になると平家が読みたくなる」。なんでもない言葉なのだが私にはひどく非凡な言葉に思えるからだ。夏の1冊に勧めたい。