技がうまく決まった時

私は豪傑ではないので武勇伝というような誇らしいシーンはないが偶然にうまく自分の技が決まったという経験はある。だいぶ昔の漫画になるがジョージ秋山氏の「パットマンX」という漫画に「こんなにうまく決まってしまうなんて」というテレたセリフがあった。まったく共感だ。

高校のころ履修科目に柔道という科目があった。高校には床にバネを敷いた畳の柔道場があった。私も「体落とし」「背負い投げ」などの技を覚えていた。そこでそれぞれ組になって乱捕りのけいこをした。相手も油断していたのだろう。私が背負い投げをかけると相手の体は軽々と持ち上がりものの見事に決まってしまった。相手は技を決められたことに焦りを見せたが私もあまり見事に決まったので呆然としてしまった。しかしそれを見ていた教師はこういっていた。「お前ら冗談はやめろよ」。