若年期を顧みて

大学入試センター試験が17日より2日間の日程で行われました。志願者数は、前年比1540人減の55万9132人だそうです。いよいよこれから受験シーズンが始まります。合格するか涙を呑むか受験生は不安な日々の連続でしょう。

私は受験勉強をしたことがない。学校は大学の附属なのでエスカレーターですんなり大学まで来てしまった。だから本当いえば大学の学力があるかどうか自分でも疑問に思っている。時々そういうことで失態をしたこともある。

受験勉強の弊害も言われるが、受験勉強はすべきだったと思っている。大学に入学するという確たる目的を持って猛勉強をするのは青春のいい思い出になるだろうと思う。

大学共通一次試験が名称を変えて大学入試センター試験として出発したのは1990年のこと。理由は学生の学力の低下が原因だった。しかし平均点を見てみると学力がそれほど伸びているとも思われない。ただ学生にプレッシャーのかからない受験方式になっていることは確かなようだ。新しい科目を加えたり、科目の統合をしたりして時代に合った試験になっているのだろう。

学力の向上は学生の勉強に対する意欲と熱意いかんにかかっているのだろう。

自分の若いころを振り返ってもただ何となく過ごしてしまったと思う。親もうるさく勉強しろなどとは言わなかった。このような軟弱な時期に教育パパの「勉強しろ」という一言は「愛のムチ」に違いないと今だから思う。