小樽とニシン

今日は2月28日、東京は晴れです。気温は10度。

北海道の小樽の忍路漁港で27日午前、ニシンが産卵のために押し寄せる「群来(くき)」が確認され、海面が乳白色に染まったそうです。小樽といえばニシンというイメージがありますが、これは昔の話になっていました。しかし、稚魚の放流などの取り組みにより、2008年以降、群来を毎年確認されるようにはなっていたそうです。「小樽のニシン」という声が再び聴かれるようになりますかね。

「小樽のニシン」の最盛期は、幕末~明治初年までは年産4万石平均(※1万石は7500トン)といわれていましたが、明治20年代には、少し落ちたものの、漁場の開拓、増網と漁法・漁具の改良で水揚げ高も、乱高下を繰り返しながら、明治30年(1897)には

ニシンの漁獲量は97万9984トン。国内最高を記録しました。

このころの小樽の漁師は、ニシン漁だけで生活ができた。まさに蝦夷地の春は鰊漁からはじまったのですね。私は、ニシンは好きでおいしいと思いますが、この辺ではあまり見ません。