令和3年5月場所は、両国国技館で開かれ23日千秋楽を迎え、大関照ノ富士が期待通りの相撲を取り、2場所連続優勝を遂げました。12勝3敗の成績です。おめでとうございます。
千秋楽の結びの1番は、12勝3敗の大関貴景勝と13勝2敗の照ノ富士の対決でした。照ノ富士が勝てば「照ノ富士の優勝」が決まる1番でした。
過去の対戦成績は2勝2敗で、胸を合わせれば照ノ富士、突き放せば貴景勝と得意の取り口がはっきり分かれている。今場所の貴景勝が「好調」で、体もよく動いています。
結びの1番は、「突き落とし」で貴景勝が勝ちました。立ち合いはぶつかり合ったのですが、照の富士の押しを貴景勝は「ヒラリ」とかわした。照ノ富士は両手を土俵についてうずくまり、ものの見事に突き落としが決まりました。「好調」なのがこの相撲に出ていると思いました。
優勝決定戦は、両者の付き合いでした。今度は貴景勝が照ノ富士の「はたき込み」で、土俵に両手をつきました。
優勝した照ノ富士は、「前へ出る相撲と取った」といっていますが、確かにそれを感じました。
《上位の成績》
東
横綱 白鵬0勝0敗
大関 朝乃山7勝5敗3休み
大堰 正代9勝6敗
関脇 高安10勝5敗
小結 御嶽海10勝5敗
西
横綱 不在
大関 貴景勝12勝3敗
大関 照ノ富士12勝3敗
関脇 隆の勝5勝10敗
小結 大9栄翔6勝9敗
《3賞》
殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 該当者なし
技能賞 東前頭筆頭 和歌隆景 初(9勝6敗)