2023年、文化勲章と文化功労章

今日は11月3日「文化の日」で祝日ですね。土、日と続けて3連休になります。東京は晴れでした。気温は最高気温が24度、最低気温が14度。

今年の文化勲章は、7人。文化功労者は20人でした。以下の方々です。

文化勲章受章者と文化功労賞受賞者》

◎井茂圭洞(いしげ・けいどう、本名井茂雅吉=いしげ・まさきち)書家。独創性豊かな書風で活躍を続け、後進の育成にも尽力した。87歳。

岩井克人(いわい・かつひと)東京大名誉教授。資本主義経済システムの本質を理論的に解明する研究に多大な貢献をした。76歳。

川淵三郎(かわぶち・さぶろう)元日本サッカー協会会長。Jリーグ創設や日本でのサッカーワールドカップ開催に尽力した。86歳。

塩野七生(しおの・ななみ)作家。15年かけて刊行した「ローマ人の物語」では、史料実証主義を超越した刺激的な物語を展開。86歳。

◎谷口維紹(たにぐち・ただつぐ)東京大名誉教授。サイトカインと総称される免疫調節分子群の研究分野で世界をリード。75歳。

◎玉尾皓平(たまお・こうへい)京都大名誉教授。触媒的クロスカップリング反応という一大研究分野の礎となる発見をした。80歳。

野村万作(のむら・まんさく、本名野村二朗=のむら・じろう)能楽師狂言の高度な技法を体得し、その枠にとらわれない活躍も。92歳

 

文化功労者

◎阿形清和(あがた・きよかず)基礎生物学研究所所長。プラナリアの再生など生物の再生原理の解明にかかる独創的な業績を上げた。69歳。

◎荒川泰彦(あらかわ・やすひこ)東京大特任教授。半導体中の電子を3次元的に閉じ込める量子ドットを提案・実証し、実用化にも貢献。70歳。

◎伊丹敬之(いたみ・ひろゆき)一橋大名誉教授。従業員中心の人本主義が日本企業の強みとし、それを基盤とした企業統治論を展開。78歳。

◎河岡義裕(かわおか・よしひろ)東京大特任教授。インフルエンザウイルス研究で多数の新発見をし、予防や治療の発展に寄与した。67歳。

川久保玲(かわくぼ・れい)ファッションデザイナー。「コムデギャルソン」を設立し、革新的なデザインで世界的に注目を集めた。81歳。

◎河口洋一郎(かわぐち・よういちろう)CGアーティスト。CGの常識や概念を覆す表現で高い評価を受け、世界で活躍する。71歳。

観世清和(かんぜ・きよかず)能楽師。31歳で家元を継承し、上演が途絶えた作品の復活や新作能にも取り組んだ。64歳。

北大路欣也(きたおおじ・きんや、本名浅井将勝=あさい・まさかつ)俳優。時代劇だけでなく、映画やドラマで多彩な役柄を演じた。80歳。

◎木村興治(きむら・こうじ)元日本卓球協会副会長。世界選手権で4大会連続の金メダルを獲得し、国際卓球連盟副会長などを歴任。82歳。

金水敏(きんすい・さとし)大阪大名誉教授。「いる」など日本語の存在表現の歴史を解明し、「役割語」という新たな概念も提唱。67歳。

◎黒田賢一(くろだ・けんいち)書家。漢字の古典からも技法を取り入れ、流麗さと力強さを織り交ぜた品格ある仮名書を築き上げた。76歳。

里中満智子(さとなか・まちこ)マンガ家。高校生でデビューし、「アリエスの乙女たち」「天上の虹」など多数のヒット作を生む。75歳。

◎中林忠良(なかばやし・ただよし)版画家。銅版の腐食を何段階も重ねて版を作る独特の技法を駆使し、深みのある作品を制作。86歳。

◎牧進(まき・すすむ)日本画家。日本の四季の美しさを描いた。外国政府への寄贈や公的機関の作品収蔵も多い。86歳。

◎宮園浩平(みやぞの・こうへい)東京大特別栄誉教授。細胞の増殖や分化を調節するタンパク質の受容体システムを解明した。67歳。

◎東音宮田哲男(とうおんみやた・てつお、本名宮田哲男=みやた・てつお)長唄唄方。人間国宝に認定されている代表的な演奏家。89歳。

宮田亮平(みやた・りょうへい)金工作家。イルカがモチーフの作品で国際的評価を得た。東京芸術大学長や文化庁長官を務めた。78歳。

矢野誠一(やの・せいいち)演劇・演芸評論家。落語の目利きとして知られ、昭和の落語や演劇に関する多数の著書がある。88歳。

横尾忠則(よこお・ただのり)現代美術家。世界各国の美術館で個展を開催するなど、国際的に高い評価を得ている。87歳。

吉川洋(よしかわ・ひろし)東京大名誉教授。マクロ経済研究の第一人者で、日本の為替レートの決定メカニズムを解明した。72歳。

経済の分野から2名も受賞されました。画期的な事だと思います。