なぜ梅雨は明けないか?

今日は7月31日、東京は曇りです。気温は23度。

九州北部、四国、中国と西日本は梅雨明けしたそうですが、私の住む関東甲信越はまだ梅雨明けしません。遅い梅雨明けは野菜の成育にも影響して、野菜は概して高値です。うちのゴーヤも実をつけていません。いつもならたくさん実がなっている時期なのですが。この遅い梅雨明けは何に原因があるのでしょうか?

今年、関東甲信が梅雨入りしたと見られるのは6月11日。7月中旬ごろから太平洋高気圧が勢力を伸ばし、梅雨前線は北へ追いやられて消えるのですが。

しかし、今年は太平洋高気圧が一向に張り出してこない。かわりに南シナ海からフィリピンの東海域に広がり、台風のもとになる積乱雲の成長を抑え込んでいる。このため7月の台風発生数は「0」。

原因は「太平洋高気圧が張り出さないため」です。なぜ太平洋高気圧が弱く、曇りや雨が続くのか?
主に4つ理由があります。

①いつもなら北を通る偏西風が日本付近を蛇行しており、その流れにのって気圧の谷(天気を崩す要因)がある。

②東アジア全体でモンスーン(湿った季節風)の活動が弱く、チベット高気圧が強まらず、梅雨明けのカギを握る偏西風を北へ押しあげられない。

③フィリピン付近の対流活動が弱く(台風も少ない)、太平洋高気圧が強まらない。

④梅雨の主役であるオホーツク海高気圧がなかなか消滅しない。