サンマの現状

今日は7月19日、東京は晴れでした。気温は30度で真夏日でした。

「サンマは日本のみの魚」というイメージを私は持っていましたが、現状はそうでもないようです。日本のサンマの漁獲量は年々減少している。日本のサンマの「漁獲量」は20万トンから30万トンほどで推移してきましたが、2015年からは10万トン前後と不漁が続いています。特におととしは8万4000トンと平成以降では最も少なくなりました。なぜかくも不漁になったのか?

サンマ漁はかっては日本とロシアだけであった。それが、台湾や韓国が取るようになり、7年前からは中国も参入しています。このためほかの国でとってしまうのでそれだけ減ってくる。

サンマの漁獲量が世界で最も多いのは台湾で、日本の排他的経済水域の外側にあたる北太平洋の公海で漁を行っています。台湾当局や地元の漁業団体によりますと、漁獲量は、2008年以降、十数万トンで推移していて、おととし(2017年)は10万4000トン。取れたサンマは、主に中国や韓国へ輸出される。サンマは今や台湾の魚です。

ほかに不漁の原因は、サンマの「回遊ルート」が変化していることが考えられます。海水温の上昇により、日本沿岸からより遠い海域を通るようになったことです。このため日本近海からはいなくなった。

こうした状況を受けて、日本は、これまでは8月から12月に限っていたサンマ漁の時期を、ことしからは1年を通じて操業できるように改めました。もう「秋のサンマ」のイメージはありません。